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眉唾な話

今週のお題「恋バナ」

なんなのこのはてなブログのお題システム


恋バナだってさ

恋バナ???



彼女ができたらほんわかしたツイートばっかしよっかなー





恋バナ????
最初の彼女の話が一番恋バナっぽいんだけどもうその話しちゃったし



まぁその話





中2のクラスで最初の席で
隣になった女子がいて
その女子は初対面だったけど他の人と違って俺に対しても悪い意味で特別な見方で接したりしなくて
委員会もたまたま同じ図書委員
一緒に居残りして会報作って
近くまで一緒に帰ったりして
一緒に実行委員とかなったり
遅くなって暗くなった校舎を一緒に歩いたりして










まぁ全然面白くなかったからこの話はやめな









創作物みたいなわかりやすいものじゃなくて
生活をダメにするほど重いものでもない

だけどわたしの中にはかつて別に誰かがいて
感情の一部を彼らに任せている時期があった

表向きはとても人当たりが良くて優しいって言われていた
でも毎日生きていたくなくてやってることがわけわからなかった
なにもかもめんどくさかった

一人は残酷なくらいに都合のいい人
表の言うことやること全てを肯定して許してくれた
だけど決して助けることはできない
同じ体からは何もできなかった

一人は攻撃的
気に入らなければ鼻で笑って馬鹿にして
壊して消えてしまうまでやめようとしない人
女性っぽかった



眉唾な話かもしれないけど
かつてわたしの中には彼らがいた

本当にいたかはわからない
だけどそう感じた
1つのなかに3人いた




元々彼らは1つだった






親に制限されて
同世代から孤立して
大人には並びを正されて

そのすべてがうまくできなくて

自分がどこ行けばいいかわかんなくて
どこにも晒せなくて

寂しくて寂しくて

話し相手が欲しくて
ふと独り言を呟いて
そしたら誰か聞いてくれる気がして

呟いて話して
呟いて話して

気付いたら聞いてくれる人がいた

彼はしっかり話を頷いてくれて相槌をくれて
肯定をしてくれて許してくれた

わたしは初めて誰かと話した気持ちになった
自分の話を初めて聞いてくれる人に会えた
嬉しくてまた話した


ある日彼に
ありがとう
ってなんとなく言ってみたら
とても気持ちが良くて
嬉しくなって暖かくなって幸せな気持ちになった

わたしを唯一わかってくれる
安らげる場所だ
休める場所だ


それが2人目の自分

当時は小学生か中学生だったはず
一人の時はずっと話してた






生きていく中でたくさんの不満がある
たくさん悲しくなっていった小中学生
だけど中学生で自尊心というものを持ち出すと途端に芽生えたのが怒りだった

でも不満を表に出すことも
怒りを表に出すことも
なんなら苦しさ辛さを表に出すことも
甘えだと他人はもっとだと言われて
避けてきたやめてきた

苦しいことや辛いことは肯定してくれる彼がいたお陰でなんとかこぼしながらも持ちこたえてた
不満や怒りは誰も食べてくれなかった

誰も認めない
表に出してはいけない

それらの気持ちは悪いことなんだ

だからそんなことしちゃだめ

自分はそんなことしない

そんなのは自分じゃない

自分じゃない自分じゃない自分じゃない


そうして
表の自分とは別にいつの間にか現れた

彼女は非常に攻撃的だった

全ての不満に対して怒り
自分以外のものはゴミ扱いで
自分こそが頂点であると考えていた

怒りの感情をすぐに吐き出そうと
暴言を吐き
喉を潰すくらい叫んで
物を壊した

そしてある程度暴れ回った後に
睨みながら舌打ちして唾を吐き
不満そうに去っていく

残された自分はその体の疲れと共に
頭がぼーっとする感覚を得て何も考えられなくなってしまう
何をしたのかもよくわからないまま
彼女の代わりに謝ったりもした

謝ってる途中で彼女が言う
馬鹿じゃねぇの、カスに謝る意味あんのかよ。死ね。
表面をイライラさせる


だけど彼女は自分が大嫌いだった
自分を愛しすぎている自分がいることに
自分自身でイラついてそれを払拭したくて暴れ回ってた


それが3人目の自分

高校卒業前後に現れた





そしていつだったか
彼らが表にも現れるようになった

ストレスからにげようとすると2人目の彼が現れ
邪魔されたり上手くいかないと3人目の彼女が現れた



彼らは彼らなりの信条に沿って動いてた

2人目の彼は本当は表面を守るふりして自分の存在意義を手に入れようとしてたのかもしれない
何かが表面を困らせれば出てきて当たり障りのないように他人と接した
できる限り笑うようにしてストレスを少しでも減らそうとしてくれた
大丈夫だと言ってくれた

3人目の彼女は自分の気持ちの大きさや緊急信号をわかってほしかったのかもしれない
不器用すぎてどうしたらいいのかわからないからくまくいかなくて
とりあえず怒ってストレスを少しでも減らそうとしてくれた
我慢しなくてもいいと言ってくれた





一緒にいて嬉しかった

同時にやるせなかった


自分は頼りきり
でも彼らの意思は自分の全てじゃない


ある日やめた

彼らに自分の気持ちを乗せるんじゃない
彼ら自身というマイナスの気持ちが産み出した人格から
もう逃げるのはやめる

普通にすら満たない自分ができること
嫌な気持ちも自分のものだって受け入れなきゃいけないときが来る
それを彼らに託したり快楽に換えたり
そんなことしたって周りはわかってくれやしない

それなら
彼らが自分から生まれたなら
彼らくらい自分で庇ってあげなきゃいけない
それが普通なんだ
みんなそう
本当は分裂しそうな気持ちを纏めてるんだ
彼らも本当はそうなんだ



口に出して言った

今までありがとう。
これから俺は一人で頑張っていくから。
だからって消えてほしいじゃないから。
いつでも頼るから。
嫌になったときにはいつでも頼らせてもらうよ。
だけど頑張るよ。
見守ってて。また守って。
ありがとう。大好き。


彼は優しく微笑んで
彼女は少し不機嫌な顔して少しだけ笑った


そこから数日
彼らはいるだけだった
見てくれていた

そしてある日いなくなった
いつの間にかいなくなってた






俺は自分の好きじゃないところたくさんある
嫌いなところある

だけど嫌いになるくらい自分が好き

彼らを嫌いになんてなれないよ
助けてくれたんだもの

今もたまに助けてくれる
誰かじゃなくて自分として助けてくれる


彼らはもう消えてる
隣や後ろや前に立って俺に何かを言ってくれるわけじゃない
だけど彼らの意思を自分のものにして逃げなくなって
自分の言葉として表すことができる

俺は決して彼らを忘れない
彼らに感謝し続けて
彼らと抱き合いながら
死ぬまで生き続ける







現実にある非現実の話

自分のようで自分じゃない話

嘘のようで本当のような眉唾な話