タイムパラドクス

3ヶ月前のぼくは

あぁうぜぇと思い始めて
3年前にまだ見放していない人を
徹底して嫌悪してた




半年前のぼくは

降って得られたような展開に
なんとなくな妥協点を探してた
正直人間もくそだと思った




1年前のぼくは

汗と焦りで足を滑らせた
笑いが少しずつ乾いてたのに気付く
イヤモニを探し始めた




2年前のぼくは

やっとのことで少しだけ理想に触れた
今この時は愚かしいとは知ってたけど
学生時代の夢と社会人の幻想




3年前のぼくは

「はじめて」を覚えて
「意思」を知って
「反感」のリピーターを厭わなかった




4年前のぼくは

頭を撫でて嗜める祖母のようで
生活に言い訳するかのように生きてた
自我の自画自賛



5年前のぼくは

自分にイラつくことも疲れて
他人にイラつくくらいなら
死んだ方が



6年前のぼくは

特技に気付いた
幼稚園の頃から持ってたものだ
呪いだと思ってた




10年前のぼくは

努力しないでもいいことを食べてた
我慢してたんだからそれくらいいいでしょ
うるさいな





今のぼくは

どいつもこいつもうぜぇ

こんなんやってられるか

笑うこともないし

そんなことも忘れてた

嫌われることなんか知ってる

もういいんだよ

他人が何を思っても知るか

お前らなんかに合わせられるかよ



頑張ってる人に遠く及ばないなんて知ってる

だから死にたいんだろうが




うるせぇな
わかってる



もういいんだよ

人生なんてそんなもんだ


そんなもんだ







だけどもしあの時