世界で1億3000万本流通するペンを持てば
400兆引かれたノートの罫線に沿って
何処かの模造品みたいな個性を書き上げる
そんなこと考えてると
自分の存在の空洞から
冷めた目が顔を覗いて
僕の表情に爪を立てる
「君のやっていることは先人の猿真似だ」と
本当にその通りです
僕がしていることは誰しもが出来ること
量産型の劣化品が故障したようなもの
工場のレールで何かの手違いで弾かれなかったのだ
それを何故作り続けているのだろうか
自分でも不満足なものを書いて描いてる
僕が僕を驚かせてあげられるのはいつだ
僕が僕を讃えられるのはいつなんだろう
行き先もネームも無いまま
出来損ないの真似事が気まぐれに描かれ
気に入らない気に入らない気に入らない
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ
それをアップロードして作品なんて言い張る
ボロボロな姿もまた美しいと宣う
そう思うか?
あなたは大多数の普通にも満たない欠陥のある形が
あなたは素晴らしいと思うか?
あなたは