昨晩朦朧とした頭で書いてた文章



今日は変な夜だ
落ちていきそうで落ちていかない
こぼれそうでこぼれない水滴のような

街灯と月明かりがわたしを照らしてる
こんな夜に隣に落ち着ける誰かがいてくれたらと思う
そしてたまたまあなたが側にいる

寄り添いながら小さく明滅する鉄塔の赤ランプを見つめる
わたしもあなたもそのまま眠りにつきたい

落ちないように支える傘の葉ではなく
共に落ちても安心できるように
2つの水滴が葉のうねりに導かれて1つになる

キスも熱い抱擁もいらない
手も繋がないでいい
たまに手の甲や平に血の温度が伝って
耳鳴りやノイズも気にならないくらいに
この雑音だらけの静寂(しじま)を
誰もがペシミストになるこの宵闇を
愛せるように
恋せるように