よく眠れる薬をたくさん飲んで
死のうと思って飲むんじゃなくて
自分の行動を左右させてくれる薬なら
自分を変えてくれるんじゃないかと思って
わたしはどうしたらいいかわからなくて
感情を薬に任せた結果がオーバードーズって
呼ばれてるものだって後で知って
お酒も恋も同じ
新しい自分にしてくれると思って始めて
病気も慕情も同じ
良くしようとしない限りは快調していかないと知る
腕を切ったのはなんでだっけ
それがリスカとかアムカとか呼ばれてるのも後で知った
最初は小さい傷だった
すぐ消えて少し残るくらいの
傷が何を変えてくれると思ったんだろう
少し違う自分を受け入れてほしくて
少しずつ自分がずれていく
傷が痛い頃には
ほぼ真っ逆さまの自分がいて
こんなの自分じゃないって
変えてくれたモノたちに意固地に獅噛みついてる
別に心配してほしいんじゃない
身の回りの世話をやってほしいんじゃない
ただ
こんなわたしでも仲良くしてほしかったんだ
傷はもう消えてくれないし
胃ももう治らない
後悔してないわけはないんだけど
後悔してるって言ったらそんなことない
不謹慎にもそれを知れた喜びと
そんな人がいるという悲しさが両方ある
利己的にも利他的にも
わたしはこの経験を活かしている
あの人の声もその人の声も
聞けたのは
聞き入れられたのは
多分そのお陰
多分ね
"「はやく、死ね」と言ってくれた
自分自身を裏切りたいから
ね"