kiss marked



牙、髪、頸動脈に
蒼い、黒い、専属摘出
個々、何処、記憶喪失で
朝焼けのタクシーの運転手さえ唾を吐く

鎖に繋いで
大層な首輪が
酒焼けした喉を冷やしていくね
痛いはずが嬉しくて
居たいはずが苦しくて
何も見たくなくてタオルで覆った

青い鳥も芝生も本当に有りはしないこと
教科書と世迷言で習っていた、知ってた
送料は別で運ばれてた先の箱庭という名目の玩具箱

アスタリスクを散らして
綺麗だねって口漏らすよりも
見え見えで零しまくってる生乾きの臭気
気疲れ気付かれどうせ行着くシャンデリアの下で
「綺麗だね」ってゲロを吐く


この首の証も
髪に隠した噛み痕も
真夏日に塗った小さな星のネイルみたいにさ
どうでもよくなって
消えると思ってた
見えなくなってもストールで覆った

ベッドで掴めない星座を握ろうとしてる
夜も昼も星は見えてない、見えるはずない
そして今日も『欲しく』なって交通費免除の指定席

肌、骨、倦怠感に
薄い、浅い、従属注射
期待、姿態、もうしたくない
苛々してる、不安定で視界が狂ってく

18分だけの忘却時間
後は官能して反応しておやすみを待つ
被害者意識を患う怖がる準備
平均的基準値に満たした愛憎でどうか
終わらせて、終わらせて

at mark from kissing for me