それは偶然に懐かれ
それはわたしの中に住処を作る
わたしが弱いから
そんなこと知ってる
暗闇の中で見失う線香花火の光
触れたくて手を伸ばせば火傷もする
それなのに憧れを捨てられない
必然か運命か導かれ
そしてわたしの隙間に寝床を作る
揺さぶられ目覚めて
気付かされる自らの稚拙さ
その上わかっていてもなにも変わらない
わたしは技術者ではないんだ
半導体の繋げ方なんてわからない
此れはなにかを伝えたいわけじゃない
宣言でもないし変えられるはずもない
そのつもりもない
今のわたしは夜光虫のように光を欲して
しかし夜光虫のように熱に当てられ死ぬのを怖がる
柔和な熱に当てられ過ぎた
自分では探せず作れず
いまだにその暖かさを求めている
やたらめったら熱を欲しがってる
ただそれだけの小さな生物