わからないんだよ



ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ
ここに来てくれなきゃわからないよ
君の言う僕の価値が
君の態度と違って感じてしまって
わからないよ

苦しいくらい食べて
吐き出しそうな星屑を栄養価に還られたら
だけど食べるのは
美味しくもないコンビニのおにぎりだ

朝にあんなに体に悪いものを山ほど食べて
昼にはそれを誤魔化すみたいにゴミみたいな笑いを綴る
君がくれた色だけが綺麗な食物が
彩るのはそうだ、君だけだ
そんなこと気づけなかった

ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ
曖昧にした先には錆びた跳躍台
君がくれた僕の意味を
君からはまるで感じないんだから
わからないよ

替え刃で鋭くなった感情で
すぐに摩耗していく感想だ
間奏にも堪えられない
君の僕を疑い出していく
ほら朝顔が口を開く

ちゃんと言ってくれたってわからないよ
だって歯車は歪で噛み合わない
君から見えた変型立体図の三辺は
そう見えたのかい
そうかい
僕にはわからないよ
君がわからないよ
君を見てないから
わからないんだよ