2019-11-04 きらびやか 宵闇の華美を 仰向けで見上げて 底のない水に 溺れて逝きそう口から気泡が漏れる 苦しくないのに肺は悶える闇に融けてゆくなら 今日このまま どうかこのまま 私を曖昧にしてだけど逃げ場なんてない この世のどこにも 夜の喧騒に消されようと フッと躯体を 電飾の海へ放り投げた闇から光へ 光から闇へこの夜が私を愛してくれることを祈って呟く 時よ、止まれ。私の時を、どうか。 そばにいさせて。