過眠と不眠の狭間で




外の気温は7℃
空調も消しているというのに
わたしは汗をかいて布団の中で
夜を掴もうと目を閉じている

眠れない
どれだけ時間が経ったかもわからない
苦しい
暗闇にのたうち回り背を丸めて小さくなる
薬を飲まないとこんなにも眠れないのかと絶望する

お気に入りの音楽がグルグル回って
意味もわからない仮想世界で剣を振るう
眠れずにいる地球の上で
何処にもない世界にわたしはいる

寂しくないのに寂しい詩を謳って
考えがまとまらないことにただ怯える

小さい頃に手放すと思っていた執着心は
大人になっても強いまんまで
本当の大人の証がそれならば
わたしはまだ子供のまんまで
眠れないのは日付の変わった部屋で
昨日にしがみつく子供のような無様だ


早く眠れないかと焦る
明日も遅刻になる気がしている
明後日もその次も
生きていく価値も
権利も無い気がしている


消えない目の下のクマ
今夜も憂鬱