夜の狭間


眠れそうなとき
動悸が裂けそうになる
夜中を掴もうと
手を開いては閉じ
また開いては閉じ

わたしを夜の狭間から追い出さないで
そんな感じに出っ張り握ろうとするの
そして舞うのは埃とCO2

まだ夜に居させてよ
ねぇ、わたしは寝ても
明日にはなにも期待できないよ
ねぇ、誰かに繕って
ほんとはなにも上手くいかないけど
ねぇ、ねぇ、
だからまだ夜に居たいよ

丸まって
小さく唸って
もっと小さく喘いで
こんなわたしを見てほしいよ
こんなわたしを

許してくれるかな
許してくれないよな
わたしが
だから早く寝なくちゃだ
でもまだ夜に居たいよ
居たいよね…