寿命を迎えようとするスマホ


自分の足で歩くのにも
ちょっと疲れちゃったから
電車やバスに乗って移動するけど
その先に待っているのは
やらなきゃいけない宿題や仕事が積もってて
結局歩かなきゃいけない道だって途中にはあるよね


バッテリーの寿命を迎えようとする
スマホがゆっくりと充電していく様子が
等身大で歩いていく姿みたいでさ
なんだか明るくなれて
なんだか安心してきて
なんだか泣けてきちゃって


大人になってつまらなくなった世界を
憂う唄はもはや風物詩だから
そろそろ世界に色を付けたいんだ
モノクロの感想はもう聞き飽きた
成長したら疲れ果てなきゃいけないんだって
誰が教え始めたんだい、教育に悪くないかなぁ?


『青春の期限が終わろうとしている』
じゃあこれから始まる七色の日々を僕は
なんと呼ぼうか、壁に書いた目標を
宿題なんかじゃなくて
課題なんかじゃなくて
『生きる』と読んだらいい


歳より先に大人を知って
年より先に大人になって
諦めることを先に知ってほしくないんだよ


バッテリーの寿命がを迎えようとする
いつも持ち歩いている僕の生きてた時間が
消えそうなら使えなそうなら
新しく取り替えよう
新しい日々を始めよう
また初めて出会えるから
毎月の本体料金払っても悪くないような
そんな、新しい寿命を使い古そう