わたしは花びらになりたい


自分の発言が呪いになって
頭の中で蔦が絞め上げる

後悔の回数を数えたことはあるかい
そう思えばそれが無駄だと思わないかい
思うさ
だからって辞められないのだ
そうして品出しを辞めたのだ

「誰も許してくれないぞ」
壊れたCDから聞こえた言葉が
誓いになって
茨が絞め上げる

日常ばかりが早くなって
義務も責任もついてこない
人間に慣れない

頭を撃ち抜かれる想像が
毎日キーボードを打つ度に右脳を貫通していく
何も得られない自分を殺したいように
どうか失えるように
いつも、願ってる

わからないんだよ
思い出の美しささえも
知っていたはずなのに全部霞が掛かってしまう

天井も自慢も言葉も自戒もあの日食べた物も
その過去全ても
嘔吐となって流していく
それらが気持ち悪くて
堪らない、堪らなくて流れ出る
水に沈んでく
心もいずれ同じ場所に


わたしは花びらになりたい
飛んでいって誰かの目に留まって
儚く消え去りたい
綺麗なものは本当に手に入らないから綺麗なのだろうか
わからないからわたしは綺麗なものが欲しい
全部を紙屑にするみたいに
両手を振るっている
誰か両腕で止めておくれ
わたしは花びらになりたい