薄情な日曜日


僕がやること
言い訳を作ってる
羽子板じゃなくて真名板で
具を軽快に切る
夜に向かって
進む足音のリズムに
合わせて切る

西日、影絵、柔軟剤の匂い、
蜂蜜を入れたヨーグルト、
子供、煙草、蛍光灯の紐、
冬を迎える木々の宴。

ああ
薄情だ 薄情だ
白い食器に並べられた無味無臭透明のガーベラ
恵まれたように
見えてもまた
僕は言うんだ
ああ 薄情だ

なにもしてない
なにもできてない
僕のせいだ
いや薄情だ