遠い人間の煙が雨になる時



別にファンじゃなかったよ
ただアルバムを3枚持ってるだけ
本当にその程度で
めちゃくちゃ好きでもなかった

何となく流れてくるそれを聴くのが当たり前になってた
シャッフルで来ても飛ばさないくらいには
キャッチーさを作り出せるのはすごいと思う
その中で切なさや憂いが漏れ出す描写が好きだった


ボカロっぽさを作り出した第一人者で
わたし自身それには衝撃を受けた
何言ってんのかわからないけどキャッチー
歌詞を読んだら面白い

後にそんな曲作りがボカロ界の定石になるなんて思わなかった
当時は異質だった
それが戦犯だと言う奴もいる
でも便乗した奴が多いということは
それだけブームメントを生み出す力を持つ人物だということ

すげーよな
そのせいで本人は距離を置いたって言ってたけど
インタビューではちゃんとボカロっぽいを作ったって自覚してたし

自分の中でもボカロ革命を起こした人
他の人にもそうじゃないだろうか
ツイッターでも言ったけど
あの曲があったから話す切っ掛けになれたんだよ
オフ会でね

ミクのライブを観たときは感動したなぁ
この曲をやってくれるんだってのもそうだし
コンフリクトも美しいよね


正直まだ少し信じらんないよ
こうやってじわじわ染みてきて
同時に日常に侵食されていく


音楽は感情の中で生きているから
地球と日常の額縁に入れて飾っとくだけじゃ嫌だ
表裏の感情に悩んで転がされたときに
障壁を避けながら自分だけが行ける世界の果てで
その音楽で踊って楽しめるように
現実とずれた悲しみに暮れてはいられない
色んな出来事が積まれていく
手のひらに残る音楽がそうさせてくれる
これからも知らない音語がそうさせてくれる
そうして生きてく軌跡が独特の作品になる
彼の『才能』を覚えておきたいなら
わたしの中で活かし続けるしかないね




wowakaさん
大好きな素晴らしい音楽を本当にありがとうございました