自分がもう一人いたらな


自分がもう一人いたらな

めんどくさいことに首を突っ込んで
お節介を厄介なくらい焼いて
いつも病んでるツイートを並べて 

めんどくさいことに気付いて
小さい仕草にいちいち勘づいて
調子に乗ったら話を聞こうとしてくれたんだろうな



自分じゃない誰かに求めすぎなことはわかってる
わかってる

でも
わたしは

期待した本気を
一言で終わらせてしまうことを
悲しく思ってる
かなしい
さみしい

あなたにとって良くも悪くも
わたしにとっては本当のことなの
それもちゃんとオブラートに包んだ上でね

わたしの心
あなたの都合はさておき
一応それに適合した言葉を眠気眼のぼんやりした頭で考えたつもりよ
不足した言葉はあったけどね


でもこれ以上はやめるわ
あなたも自分の都合の為にやってるんでしょう?
それが悪いわけじゃない
むしろ利口よ
あなたもみんなと同じようにただ利口
本気になるわたしが馬鹿みたいに

別に下心なんてない
あなたと交わりたいわけでも
利用しようってわけでもないの
だからこそもういいの



もしわたしがもう一人いたらな

手を繋いで
泣いて
抱き合って
性を違和を感じ
甘えて肩を貸し
痛いことも笑って許して

ずっと
ずっと抱き合って

「さみしいね」なんて言って泣いて
「さみしいね」なんて言って抱き締める


「死にたいときはわたしを呼んで」

「ありがとう、愛してる」


わたしはわたしに依存し

また会えると疑いもせずに手を離す

いつも本気の涙を流し

いつも本気で愛を謳う


わたしはわたしの知らないところで

わたしの知らない努力をしてる





でも 

慰めることはできない

同じように情けなくて
同じように越えられない壁に直面してる

その時にあなたはわたしに優しくして
その時にわたしはあなたに満たされるフリをする

気をつかってわたしを抱き締め
気をつかってわたしの優しさを噛み締める


越えるべき山は手を繋がない
自分で越えるものだと説く




もう一人の自分も同じように部屋を取ろう

そのうち性的な接触をするだろう邪魔くさい

じきにうざったくなるだろう

わたしにとっては満たされないそれが終わればいいのだ
わたしにとっての全て

飽き性のわたしを
依存症のわたしが理解するか
理解しても納得しないだろう
自分は納得いかないさ


他人も
自分も
不幸にしてごめん



自分がもう一人いたらな

あなたの肩にもたれかかって
「さみしい」と一言言うの
「うん」
「さみしいね」