ガタンゴトン
ガタンゴトン
突然立ち上がりそうになる
呼吸が荒くなり思考が熱くなる
ガタンゴ トン
収束していく喧騒が
ぶつかって夜に撃ち上がる花火みたいにガタンゴトン
散ってバラバラになって消えてく
灰殻だガタンゴトンけを残して
オフィフワーガタンゴトンクはそうやって構築されてる
エグい部分がよく見える
公害が蔓延しているが当たり前なガタンゴトンんだ
いつになっても自分の異ガタンゴトン物感が拭えない
クルクルと回って凸レンズを隔てた暗い脳内に光を散らす
ガタンゴトン風が止んだ脳内は煙に巻かれ
迫っている相手にはそガタンゴトンの姿は捉えられない
通過電車のベル
FAXのピープ音
休憩のチャイム
キーボードを叩くその
ガタンゴトン
音がガタンゴトン
熔解して
迫ってくる
ガタンゴトン電車
浮かぶ 無機物の音に挟まれた 躯体が
ガ タ ン ゴ ト ン
そしてシャーキングみたいな反応で
私は飛び跳ねる
瞬きを4回行って 周りを見回す
オフィスの連続を確認して
発車ベルを鳴らし
扉を閉める
各駅停車の鈍行は
明日も煙に巻かれながらチンタラ走る
ガタンゴトン