今さっき気付いたけれど
わたしを導いたのは全て 僕 だ
緩やかに死に行くだけのわたしを
何も得られないならやりたいことをやろう?
と
居ることを許してくれた
そうしてわたしは歩みを進めた
痺れて固まった脚を
動かす勇気をくれたのは 僕 だ
確りと選ぶ意思をくれる
時間をくれる
許してくれる
他人の痛みは他人に解らない
解るわけない
自分の暖かさも他人に解らない
これは 僕 だけ
わたしだけのものだ
また選ばせてくれ
心を運ばせてくれ
重たい母体に乗せて
わたしを導いてくれ
あの日の 僕 は
まだここにいる