限定復刻は闇

1回しか引かないから



ガシャが来る前のぼくは仰ってました





なんで三回も引いてんのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
単発も四回も引いてんのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
もうやだやだやだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
森久保ォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお







限定ガシャは地獄です
闇です
沼です
大して確率も上がってないのに
その期間だけのアイドルを引かさせる
あんなもん凶器だ
ふざけんな
もうむ~りぃ~




今後限定来ても絶対に10連しかしないのを決めました
絶対に
絶対に
絶対にだぞ
忘れるなよ
俺が引きそうになったら誰か止めてくれ
頼む
絶対に
無理なんだよもう
嫌だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
フェスのために貯めといたのにもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
だってどうせアニバーサリー限定もフェスも来るんでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおなんなのもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお








もうやだ
もうソシャゲじゃなくてPS4デレステ出してよ!
DLCで追加してさ!
データ引き継ぎもできてさ!
そしたらいつかは買えるからさ!たぶん







もうほんと




ちひろ………

書くことがねえ

書くネタはあるけど書きたくねえ

それを除くと書くことがねえ



面接行った会社意識高すぎて採用されたくねえ

なんだよ完全実力主義って



おらこんな人生いやだ~







5億円くれ







オーイシマサヨシさんの曲さあ
是非聴いてくれません?

『仮歌』っていうみんなお試しの聴きやすいアルバムがあるから
それ聴いてみてください

是非


特に ヒーローインポッシボー って曲ほんまほんまほんま良いから


是非


TSUTAYAとかでさ







バーって言ってるけど
全部本人が書いてる曲だから大丈夫すよ
ぜひ




おわろ


めんどくせ
つかれた

なにもやる気にならないんだよもう

ピノキオピー HUMAN の 話 ③


いやー
続きましたね

まあ最初からそのつもりだったけど

後で②の方にリンク貼っときますよ




というわけで引き続き初回盤のDisc2の方の感想も書いていきますよ

予め言っておくけど前回までに比べたら短くしてる
あと原曲を聴いてる前提で書いていき~






Disc 2



1 1year
切ないというか虚しいというか。後悔の末に生き延びてしまっている姿が、わたしもキリキリ痛んできますね。曲のテーマが『助かるが後遺症が残る』らしいけど、だからこそAメロの歌詞が吐き気してくる。良い意味で。
ピノさんらしいといえばらしいけど、ぽくないなといえばぽくないとも感じる。良い意味で。
命を失いかけてからその尊さに気付くのかもしれないけど、"そんなに全てが楽しかったわけじゃない"というのすごく沁みてくる。
しかしまあ最後に"先へ"と言うのは、言い方は悪いけどとても俺好みになってるわ。

初めて動画で聴いたときめちゃくちゃ感動した。それにこういう曲をピノさんが書くのが意外だった。ジャンルはなんなの?なんたらロックってやつでしょ。よくわかんないけども。前の記事でも言ったけど、静かなところから盛り上がっていく展開に弱いので即堕ちですね。浮遊感とも違う、真っ暗闇にゆっくり下りていく感じ。寝ていた布団が一度跳ねて、体が宙に浮いたらそこからそのまま落ちていく感じ。わかりませんよねすみません。
あとMVの雰囲気最高。この曲に最高にマッチしてる。この上なく。こういう映像作品大好きなの。さすがFRANZの映像よね。あぁ、死ぬまでに行きたいイベントの最後の1つがFRANZなんだよなぁ…行けないだろうなぁ…

アルバムではピノのボーカルが追加されてるけど、まぁこれはそこまで気にならないかな。結構でしゃってるとは思うけど、これはこれで趣があって良い。でもこの曲もミクオンリーのが好き。



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PinocchioP - 1year feat.Hatsune Miku / ピノキオピー - YouTube








2 はじめまして地球人さん -HUMAN ver-
アレンジだから曲自体についての話はいいよね。
原曲より速くなっててライブ向きになってるね。ポップスという感じよりテクノが押し出されてるかな。ライブでも聴いたけどすっごい楽しかったわ。Bメロのピノさんだせえ。ラストとかはだいぶ変わってるけど、それもまたライブを意識しての変化だなとは感じる。盛り上がりどころをたくさん作った感じよね。こういうアレンジは原曲がだいぶメジャーに寄ってる分賛否ありそうだけど、どんどんお願いします。Cメロ以降のミクと一緒に楽しく歌ってそうな感じ、好き。終わり方だけなんかサッとしててあれ。



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3 からっぽのまにまに -HUMAN ver-
サビのみ!まさかの!ライブ向きじゃないからサビだけにしたとのことだけど、ライブでやりませんでしたやん…
いやこういうアレンジ自体は大好きなので嬉しいけどね。好きなんですよ、結構DJリミックスとかだと多いんだよねサビだけとか。同じメロディを繰り返すのメチャクチャ良くないすか?こういうの気軽に聴けるし、ノリやすいし良いと思うんだけどな。
それとこの曲を楽しんで歌ってる感伝わってきて良い。生放送でやってた弾き語りともまた違う楽しさがあるよね。今のスタイルに合わせにいったような。HUMANというよりは祭りだヘイカモンって思ったけどね~ライブというよりは好き勝手に動き回ってるようなイメージがある。ある意味動物的だからアルバムにはあってるのかもしれないね。



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4 前夜祭のデルトロ

ベニチオデルトロ~~~~~!!
ベニチオデルトロ~~~~~!!
ベニチオデルトロ~~~~~~~YEA!!!


まぁこれもサビだけだね。カッコつけて歌ってそうな雰囲気あるけど正直だせえ。それがいい。それが目的だと思うわ。次曲への振りみたいな。通しでアルバムを聴くとわかるけど次曲とのブランクが無くて繋がってるんだよね。こういう繋げ方大好きです。前夜祭ってついてるけどこの曲ってライブでやったの?わかんないや。

いかにもヲタっぽい話をすると、この曲で ベニチオデルトロ は5種類目ですね。投稿されている原曲、punk mix、solid、それと『祭りだヘイカモン』の特典の『内緒のCD+α』に収録されているアレンジ、そして今回のこれ。たくさんあって楽しいですね。更に言うと、今回の 前夜祭のデルトロ は、『内緒のCD+α』の2トラック目に入ってるインストを基に ベニチオデルトロ の歌詞を乗せたものになってるんだよね。知ってた?特典を持ってない人の為にも優しい配慮だね。個人的には原曲が一番好きですけどね。こうやって過去のお遊び的な曲を擦り続けるの楽しい。好き。楽しい。



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5 腐れ外道とチョコレゐト -HUMAN ver-
このHUMANのアレンジで一番好きなやつ。言うて前曲の振りがあってそれも加点されてるかもしれんけどとりあえず好き。腐れ外道とチョコレゐト の原曲が大好きで、それ切っ掛けで『Obscure Questions』を買った(その時に他の好きな曲もピノさんの曲だと知った)から思い入れはある。その時はこの曲のポップスさと斬新さと風刺が好きだったんだよ。でも、このアレンジは曲のテーマの重苦しさに比重を置いて、ちゃんと歌詞に沿ったメロディに変化してるなと感じた。元々ピノさんはピー音を曲にしてみたら、という理由で作った曲だったから、その他のメロディは付け合わせみたいなところあったかもしれないね。ピー音→秘密→ゴシップ というロジックだろうね。アウトロがライブ演出ぽくて好き。あとラスサビ前のBメロは、『祭りだヘイカモン』の演出を踏襲してるよう気もする。
人間が歌うことに大いに意味がある歌詞だし、この曲は良い意味でボカロぽくないよなあって思ってたから、HUMAN verというネーミングにも非常にマッチしていると思うんだ。
どうでもいいけど、『HUMAN』のトレーラーのこの曲の時に飛んでるやつ、あれって多分板チョコだよね。




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6 ありふれたせかいせいふく -HUMAN ver-
2番目に好きなアレンジ。これまんまライブでやられてそう。これイントロがかかった瞬間フロア熱狂でしょ。ほんと楽しくてたまらない。この曲はOQからずいぶん経っても褪せないよなあ。イヤホンで曲聴いてても体動いちゃうし手叩いちゃうし声出しちゃうし、変質者です。間奏からのCメロ最高に気持ちいいんだよなぁ。kzさんならスパーンッとか入れてるんだろうな。全員をごちゃ混ぜにしてしまうようなアレンジで、みんなでせかいせいふく感。
HUMAN全部カラオケに入ってほしいなあ~アレンジも全部入ってほしいなあ~JOYSOUNDさん~?




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7 hanauta
投稿されたときはほんと鳥肌立ったよね。デビュー曲のアレンジ。だからこそ言いたい。これは絶対ミクソロの方がいい。ピノボーカル入れるならHUMAN verとかつけてくれ。
原曲も割とピコピコしてるけど、これは透明感が生まれたね。細かいところだけど、"あの人の声"をゆっくりにしたの本当に素晴らしいと思う。この曲の好きなところって絶妙な間の取り方なんだよね。Aメロだったりサビ前だったり。鼻唄に浸っているように感じる。だからラスサビの前に鼻唄パートを作ったのは非常に嬉しい。ミクの透明感のあるコーラスで終わっていくのがいい。やっぱり最後は笑顔で終わりたいじゃない。

でもJOYSOUNDさん、カラオケ入れるなら原曲にしてくれませんかね。





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PinocchioP - hanauta / ピノキオピー - YouTube








HUMAN Remix CD -虎盤-



1 すろぉもぉしょん -STUDIO KIT remix-
ボカロDJ界からの刺客、STUDIO KIT。イントロからKITさん節炸裂なんだよなあ。ふわふわした感じ。こういう曲をバックにクラブとかでゆっくりしたいんだよねえ。酒飲みながら座ったり歩き回ったり聴きに行ったり。
正直ウケが悪いのはわかる。でも個人的にKITさんが好きなのでかなり気に入ってる。だってまんまKITさんやもの。KITさんの代表曲は一部のボカロ界隈では流行って、その曲だけのコンピCDも出たんだよね。確かGINGAから出てたはず。いろんな人で大騒ぎしてて面白いのでよかったらチェックをどうぞ。動画貼っとく。

あとこの曲には関係ないけど、KITさんは絵も描いてるのでそちらもどうぞ。R18ですが。




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2 素晴らしい世界 -west coast remix-
秋葉原航空さんのリミックス~ていうかもう言っちゃうけど、これもうそねさんセレクションじゃん。そねさんが好きな人たち集めてリミックスしてもらってるじゃん。
秋葉原航空さんの歪んでる感じは『a galaxy odyssey』の中では溶け込むけど、メジャーに出てくるとえらい尖ってくるなーいや俺はそれが好きなんだけど。もうだって一般受け狙ってないじゃん。そういうの、好き。だからGINGAはやめらんねぇや。
秋葉原航空さんの代表曲も貼っとく。投稿者見ると転載みたいに見えるけど本人です。




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nico.ms








以上


本当は密林盤も聴きたいんだけどね


こっちは曲の考察だのなんだのは考えずに直感で書いていったから割と早く終わったね
前回の②までは終わる見通しができたから投稿し始めたんだけど
この③は②を投稿してから書き始めたからもしかしたらやーめたするんじゃないかと思ってたけど
案外やればできるもんだね


これに関してもよかったら内容に対するコメントや曲の考察などなどあったらコメントしてってね




一応総評みたいのも書いた方がいいのかな

個人的にこの『HUMAN』はピノキオピーさんのアルバムの中でも非常に上手く収まっている一枚だと思う

やべえ
こういうの苦手だわ

2、3番目に好き
一つ一つの曲もクオリティが高い
華やかな曲があるわけじゃないがそれぞれが個性を持ってて
邪魔し合ってない
ストレートにアルバムとして聴ける
ベストアルバムとかミニアルバムではなく
フルアルバムとしてこう成立してるいるのは珍しいんじゃないかな
ピノさんとしては
『Antenna』はミニアルバムだし『Obscure Questions』はほぼベストアルバムだし

それに『HUMAN』というタイトルなのに ヒト というよりは 人間 の芯に迫るような内容になっててチープになってなくていいよね
人間ってわがままだよね


これくらいしか言えない~
かなしい~
投稿してから思い付きそう~



まぁ今移動中なので頭回らんよ



みんなも『HUMAN』買おうね!



HUMAN(初回生産限定盤)

HUMAN(初回生産限定盤)





というわけで長々とお付き合いいただきありがとうございました


他のアルバムは多分やりません
今回で懲りました
1年以上かかったんだから勘弁してください

みなさんがやったらそれに便乗するかもしれないからみんなやってね!




知らんけど




ありがとうございました~






参考文献

http://drr.hateblo.jp/entry/2015/03/07/201951

薬指の目に見えない赤い糸より、確かに誓った小指の約束



って言葉が突然降ってきたけど
ぼく作詩とか苦手だからうまいこと言えない


タイトルに釣られたやつはお帰りください


そんなこと考えてたら高校の授業を思い出した


国語(現代文?)授業の課題で
短歌を2つ考えてきてください
というのが出た
それで全然思い付かなかったから
担当の教師に
「なにかこういうテーマで書いたらいいとかありますか?」
って聞いた
そしたら
「恋について書いてきてください(笑)」
って言われた
なんだこいつ、って思ったけど
まぁ参考程度に次の授業まで考えてたのよ
確かその当時彼女いなかった気がするけど

それで同級生と遊んでだらだら夜に外で話していた時
月が出ていて若干曇ってたのを見て1つ思い付いて
その帰り道に街頭に照らされた自分の影を見て1つ思い付いて
その両方が恋に関する内容だった

それで当日発表会みたいに前に掲示されたのほんと納得いかないけど
名前を出さずに投票制にされたの
気に入った短歌に生徒がそれぞれ票を入れる

それで俺の短歌が片方は総合3位、もう片方は6位だった
でその後に名前が公表されたんだけど
なんか俺なんかが恋の歌を書いたのかよって思われるのほんと嫌だった



いやそれだけの話なんだけど

あと担当の教師の特別賞っていう
教師が個人的に気に入った短歌に与えられる評価点貰ったわ



大した話じゃないんだけど
きっとその後自分自身のちっさな創作物にそのエピソードは影響してるんだろうなって思うんだよ





HUMANの続きだけど
すみません頭回らなくて気持ち悪いので関係無い内容でご勘弁を


急に明日面接とか言われたり取れない疲れだったり理不尽な責められ方だったりちょっとだるいので

薬も飲まなきゃ


気持ちがかなしい
不安感とか焦燥感とか虚脱感とかずっとそんなのがいて
体も熱っぽいし
とりあえず発熱は下がったけど


今計ったら微熱あったわ




はぁ…





なにもしたくなくなってる
この前たくさん動いてそれ以来ずっと無気力で
何にも誠意的に取り組めないの

酒飲んで無理に笑ったり
誰かに優しくして誤魔化したり

甘やかされると何もやらなくなるのわかってるけど
望まなくても得られるようなあれがほしい
甘やかしてくれ

なぜ他の人が当たり前に得られるものを得るように頑張ってるんだろう
当たり前が得られなかった人はやっぱり当たり前を求め続ける人生になってしまうのだろうか
それで終わってしまうんだな


やだなあ

暑い




終わり

ピノキオピー HUMAN の 話 ②





9 空想しょうもない日々
投稿された当初からとんでもないくらいの衝撃を受け、とんでもない吐き気に襲われた。名曲。こんな自分を抉ってくる曲、そしてこんな共感できる「なんにもない」歌詞があるのかと。もう初めのAメロから、学生の頃の心を離せなくなってしまった切なさが猛烈に迫ってくる。メロディもイントロから暗闇に飛ばされたかのような。
真っ暗の部屋で聴くと頭の中掻き混ぜられるような感覚に陥る。気持ちいい。

なんだかんだ、"あんた自身は何を考えている?"という問いになかなか答えられないもんだなぁとかも近頃思う。
特に2番の歌詞とかは非常に共感できる上に、ピノさん自身も生放送で話してた内容とリンクしていて、この壮大に何も起こらない曲に悔やみや苦悩が詰められているんだろうなって感じて、どことなく苦しくなってくる。

そして繰り返しになるが、これミクソロでよかったやろ。もうとやかくは書かないけども。でもキー違いが聴けるという意味では良かったとは思う。

投稿されている動画のMVも非常に良い。無表情な生物が規則的に動いているのは、思考の停止と同時に、感情の葛藤を描ける。また無彩色を多く使っているのは、疑問の不鮮明さを描ける。
それが、どうしてちゃんが血涙を流す瞬間に、留まっていた感情が一気に噴き出す感じ。最後に畳み掛けるピノ作品を映像で見せるとあんな感じなんだろね。
映像も含めて本当に堪らない名曲。


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PinocchioP - Crappy Fantasy Days feat.Hatsune Miku / ピノキオピー - 空想しょうもない日々 - YouTube








10 ウソラセラ
もうね、聴いた瞬間きたあああああああああああああああああ!!!でしたよ。これ!!ピノボーカルを活かし切っている!!という気持ちが溢れまくった。承認欲求の獣の叫びよ。
なんで今まで通りやってるだけなのに上手くいかないんだ。なんでみんなそんな風に自分を見るのか。誰か認めてくれって曲。泣きながら笑ってるように感じてしまう。
狼少年の話に沿ったものではあるし、かつてsasakure.UKさんが オオカミ少年独白 という曲を出していたのでなんとなくそれを思い出したが、最後まで承認欲求の獣のままだねこちらは。

いやこの曲の何が興奮するかって、言葉選びが素晴らしいことだね。
たとえば1番Bメロ
"ひとりむなしく狼煙を上げた"
歌詞だけ読むと本来「狼が来ること」を知らせるために狼煙を上げて知らせるという意味があるが、
「狼煙を上げる」という言葉自体に「~をやり始める」という意味もある。つまり、さぁ自分を見てくれ!という呼び掛けもしているんだよね。
更に曲の構成もこの後がサビで、この"狼煙を上げた"という歌詞が、今から盛り上がりだぞ!という予感をさせてくれる。最高の入り。もうこれだけでも充分なんだけどさ。

もうね、俺みたいな承認欲求の怪物がこういう曲を聴くと本当にじわじわ効いてくるんだよ。根拠のない自信を大事にしてるけど、それを探られるのがめちゃくちゃ怖くて。適当に今まで生きてこれたような、理由のない優しさが気持ちよくて、それが離せなくなってしまって。
ていうかね、小さい頃に賢いだのなんだの褒められ過ぎた人ってこんなのに陥りやすいんじゃないかと考えてしまう。つらたん。
こんなこと書いてる時に泣きそうになってしまうからほんとダメです。もう感想にも解説にもなってないけど、もう何も言えないくらい良い曲なんですよこれは。もう…

噂によるとピノさん自体はあまりに気に入っていないらしいが、関係ありません、わたしは大好きです。
この曲のためだけにチュウニズムをやったけど、難しいねあれ。なんかプレイヤーには結構好評な曲らしくて嬉しいですね。







11 すきなことだけでいいです
来たか問題作。いや違うんだよ。もう最初に言わせてくれ。正直この曲は最初好きじゃなかったし伸びるとも思ってなかったんだよ。それがまさかの大ヒットな。驚いたね。

この曲はヒトよりも人間に全面的に寄った曲だと思う。人間の「好き」をテーマに置いてるイメージ。
"全人類が幸せになったら 宇宙が迷惑するから"だったり"好きなことに囲まれて 嫌なことが許せなくなる"だったり、どことなくエゴイズムを感じる。このアルバム自体『漫画』と近いものを感じるという声をよく見るが、個人的にはこの曲がそれを感じさせてくれる。

えー……言っていいですか。メロディとかMVとか、他に諸々、正直もう話すことないです。この曲にあんまり思い入れもなくて、好きだけどまあそれだけっていうか。色々感じることはあるけどわざわざ書くことのものじゃないっていうか。あとよくわからないところとかもあるし。
"甘えんな でも甘味は好き"という言葉遊びは好きだし、"好きなことだけ見つめて だんだん視力が弱くなる 好きなことで満たされて だんだん頭が悪くなる""偏っていた君の趣味 悪化して思考停止"は感受性が弱まったり、思想が凝り固まったりってことでしょ。
でもそんなの説明することとか口に出すことでもないしね。
だから他人の考察とか色々聞いてみたいな。わたしの拙い頭じゃ大した感じ方はできなかったので。




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PinocchioP - All I Need are Things I Like / ピノキオピー - すきなことだけでいいです - YouTube







12 きみも悪い人でよかった
好みの展開ど真ん中を撃ち抜いていった。静かから盛り上がっていくこと、情景、センチメンタルからのピノキオピー色全開の人生賛歌。何回聴いても泣きそうになってしまう。
こんな言い方はほんと悪いんだけどさ。はみ出し者同士のなんでもない日常が美しかった、っていうような、なに?もう、なんなの?この感想書く間に聴いて何回泣きそうになったと思ってんの?

静かに始まって、段々盛り上がって、最後に壮大になって、静かに終わる。この流れの曲大体好きになっちゃうんだけど、加えて歌詞が美しい。この時期の夜に聴くと物凄く震える。
"くだらない感傷を抱えたまま 煤けた路地裏を歩き続けた
冷たい雨に打たれ 陽だまりを避けてたのに
きみの手のひらは温かかった"
この歌詞の一気に救われる感じわかりますか。くだらないって言われるのは自覚してるんだけど拭えないものがあって自嘲的に言ってたのに、だからこそ温もりみたいの諦めてたのに、その次の歌詞、
"周りには滑稽に見える 青臭い幸せ
瓦礫の中で強く抱きしめた
まるで初恋のように"
この歌詞で本当に幸せさが伝わってくるわけですよ。周りにはなんでそんなことで?とか思われるんですよ。でもボロボロになったぼくには、新鮮で貴重で特別で新しかったんですよ。
"少し寂しい二人"っていうのは孤独を感じていた二人同士ってことでいいですか!?
その後の情景描写や時間を共有した感じ、たまらないもう…
"あてどない革命"は自分達が明るく過ごせる見通しのない世界を目標に、"違う生き物同士の淡い夢"は若さゆえに考えるずっと一緒に楽しくいられたら、とかかな。ちなみに あてどない という言葉は、当て所無い と漢字で書いて、行く先が定まらずさまよう という意味。
"暗がりで呼吸をしてる ささやかな幸せ"のとことかこっちがはぁはぁしちゃう。そんなとこにいても幸せを感じるその時間。尊い

えっ、もうこっから先の歌詞は一つ一つ取り上げるのが野暮でしょ。めんどくさくなったわけじゃないよ。これは言わないで感じてほしいよー

そして思うんだけど、この歌詞の"きみ"と"ぼく"とは一体何なのか。誰なのか。これは明確な答えを出さないのが正解なんだよね。たとえば、"きみ"も"ぼく"も1つの個体だったらどうする?アリでしょ。幼馴染だったら?アリでしょ。もうこれはどうであっても素晴らしいんですよ!
ピノさんの作品には他にも一人称と二人称が印象的な作品があるよね。はっぴーべりーはっぴー や 東京マヌカン、このアルバムでなら前曲の すきなことだけでいいです もそんな感じ。くらげ や たりないかぼちゃ なんかでもかなり"きみ"との立ち位置を気にしていた。それぞれが繋がっているとは安直に考えないが、それぞれが様々な物語を持っていると思えるし、関係性や経緯がわからないものばかり。今挙げた たりないかぼちゃ とか m/es では似た立場だったと思っていたものの解離を感じさせる内容なんだが、この曲 きみも悪い人でよかった は似た立場の違う生き物同士が肩を寄せ合っているんだ。バッドエンドを知り、優しい終わりに胸打たれる。こういうときに本当にピノさんが好きでよかったと思えるんだ。

メロディが美しすぎて生演奏で聴きてえ。これ絶対感動するやつじゃん。もうピノさん完全にバンドとツアーしません?ピノさんがギターやろうよもう。DJライブとバンドライブは分けてさ。最後まで泣かせてくれるよなぁ。終わりのメロディ。あの大盛り上がりの演奏なんなん。本当に美しい。本当に。

MVのクオリティもすごいよね。静止画の背景を動かしてるだけなんだけどそれで心打たれるようなものが作れる。花火の映像美、天使なのか悪魔なのかわからないイラスト、犬。たまらないよ…最高。
ピノキオピー個人的No.1だった 不思議のコハナサイチ を塗り替えるか今壮絶な争いが起きてるところ。

うわああああもっとこの曲について喋りてえけど語彙が足りねえし今更歌詞を取り上げるのも!
つまり、さいきょうなんだよ。



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PinocchioP - I'm glad you're evil too / ピノキオピー - きみも悪い人でよかった - YouTube








13 SAYONARA HUMAN
"もう二度と会えない君の言葉思い出す
「人間嫌になっても、まだやめないでね。」"

シャーマンキング』という漫画にハオというキャラクターがいるんだけどね、そのハオという存在が生まれるエピソードが本編とは別に読み切りであったのよ。それを思い出した。『シャーマンキング』自体は個人的に好きじゃないし読んでないんだけど、その読み切りは読んだのね。その内容は自分が人間か疑問を持ち続けるんだが、とある霊に出会ったことで自分が何者なのかを知る、みたいな感じ。そこで印象的な台詞があって、この曲を聞いたときに思い出した。その読み切りググってみても出てこないから詳しくは覚えてないけど最後に「じゃあな、人間」って言って終わるんだよ。
~だから人間、~じゃなくても人間というフレーズは今でこそよく聞く言葉ではあるけど、そういう部分に目を向けることはあまり考えられることはなかったよなあとか思ったりもする。今とはなっては。

そういうものを雄々しく大々的に言うものの中で、この曲は難しいことをたくさん並べるわけでもなく、生きることの壮大さを謳うわけでもない。漠然と感じる不安に、君の姿を思い出してる。過去に同じ暗がりにいた存在を思い出してるのかなってなんとなく思うわけですよ。過去にね…
だからそれで思い出してる言葉に対して、"君は確かに人間だった"というのはどこか皮肉も混じってそう。勝手を押し付けてくるような行為とかをね。

それで、これは俺の勝手な妄想だからここ読まなくてもいいんだけど、この曲の一人称は"俺"、二人称は"君"。きみも悪い人でよかった の一人称は"ぼく"、二人称は"きみ"。つまり、この曲の主人公と、前曲の主人公は別人。前曲の主人公はつらい人生の中にも幸せを感じてて、この曲の主人公は押し黙ったり疑問を抱えていて、いなくなった"君"のことを思い出してる。
前曲の歌詞、
"時間は残酷で 永遠みたいな嘘で
儚い人生の一瞬にきみがいて"
時間の残酷さを憂いてる主人公。でも幸せを感じてる主人公が、
「人間ちょっとしんどいけど、人間ちょっとダサいけど、人間嫌になっても、まだやめないでね。」
って言っていたのだとしたら。
とても切なくて、残酷なんだなって思ったり、思わなかったり。
まぁ単純に人間とボーカロイドの対比かもしれないけど。

動画はまあ伸びないとは思ってたんだけどそれでも10万は行ったんだよね。すごいわ。コメントはくそばかりでほんと終わってるけど。悲しい。

ジャンルはなに?テクノ?アルバム最後がこうやって楽しく終われるのはいいよね。MVもそうだけどピノさんが機材いじってる様子や跳んでる姿が想像できる。こういう曲聴いた後の満足感たまらない。
泣いちゃう。この曲を聴くと、本当に聴いててよかっなぁって思うんだ。



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PinocchioP - SAYONARA HUMAN / ピノキオピー - YouTube








というわけでDisc 1の内容を簡単に書きました
書き始めたのが大分前で気持ちや立場も変わってて
たぶん今改めて書いたらまた違うものになるんだろうけど
それでもまあざっくり
レビューとか考察とかそういうのを放ってざっくりと書きました

扱き下ろされてもいいから語り合いたいので
気軽にコメントください
そのコメントに気づき次第返事します

いやー長かった
長かったねー

良いアルバムだからみんな!買おうね!
本当に良いアルバムだから!
違法DLしてるやつらはくたばれよ!



いやー疲れた




いやー







やー












③に続く
http://realtheukon.hateblo.jp/entry/2018/08/22/180000

ピノキオピー HUMAN の 話 ①


ピノキオピーさんのかつてリリースした『HUMAN』というアルバムについてのレビューとまでいかない程度の感想を書いた

書き始めてから一年以上経ったのは笑ってしまう

その一年でいろんなことがあった
誰かが自爆したり
誰かが救われたり
誰かが気付いたり
誰かに傷付けられたり

そんなたくさんの人生にこのアルバムは寄り添えたとか全く思ってないけど
死んでいった彼らのためにも皆様はちゃんとラーメン食べましょうね




というわけで感想です

まずは前半です

なぜ分けたかというと途中でめんどくさくなったからです




1 ニッポンの夜明け
アルバムの1曲目だなぁという感想。他の曲はそんなに音楽というテーマには触れてないのに音楽の生き死にのみを書くのは、HUMANの生き死にと共に音楽の命は在る、ということですかね。誰かに聞かれなければ、死んだままだからね。はじめましての人ははじめまして。






2 動物のすべて
別のツイートで言った通り、HUMANというアルバムは見方を変えるとコロコロと形が変わっていくアルバムだと思うのだけども、この曲もその要素のひとつを担っているんじゃないかなぁ。とはいえ、この後の曲に大きく影響させず独立した形を持ってると感じる。
MV無しに曲単体で聴いた後だとああいう映像は浮かんでこなかっただろうな。だけどSaitoさんがMV作ってよかったと思う。とてもしっくり来る。
一言で感想を言うなら、生放送のピノさんの呟きだなぁ。

曲の構成はシンプルなA→B→サビ→A→B→サビ→サビ。合間に動物動物叫んでるおじさんがいる。だからスッと入ってきやすいかもね。
ボーカル録り直してるね。ところどころ歌い方が違う。

歌詞で気に入った部分は前々から言ってるけど、
猫がいた 猫だからニャーと鳴いた
犬がいた 犬だからワンと鳴いた
さて人間は 人間は 何と鳴く
ってところ。まぁここだけちょっと雰囲気違うし別に珍しくもないんだけど。ここはどう捉えても面白いところ。
猫がいて〈猫〉がニャーと鳴いたのか、猫がいてその猫を見た〈人間〉がニャーと鳴いたのか。それを感じさせるのが 何と鳴く というフレーズ。なんとなく鳴く から 何と鳴く、なんじゃないかって最初感じまして。 ついでに 難解なこと を なんとなく 言ってるのかとも思いまして。
これは人間が動物の意思共有や鳴き声の意味を理解できてないということから、意味もわからず難解な語句を喋っているのが、どちらも同じように なんとなく 程度に感じてしまうのではないかという解釈をしたんだけどね。つまりなんとなく、という雰囲気でピノさんがなんとなく雰囲気出したのかな。

深読み?そこまで見た方が楽しいよ

それ以外にもここの歌詞から思うことはあるんだけど同じとこずっと言っててもねえ。歌詞全体としてはメッセージ性があるようでそんなに無いのがこの曲だと思ってる。ピノさんの性格をわかってるわけじゃないけど、なんとなく ~しろ って言って伝えたいことを出したりはしないと思うんですよ。
またなんとなくの話になるけど。メッセージというより意識の有無に問わず、個人の感想を命令形みたいに言ってる気がする。ポイントなのは意見ではなく感想。リプではなくツイート。受け手からすればそんなもんどっちでもいいかもしれんけど。

あとこの曲の歌唱はとても良いバランス。上手いこと声と音に乗れていると思う。

超簡単に難解なことの説明

アポステリオリ 経験則


アプリオリ 先天性

真如 あるがまま

熏習 思想が離れなくなる

阿頼耶識 人間形成の根本にある心の深層部分

パラダイムシフト 恒常の革命的変化

├イニシャリゼーション 初期化

シヴィライゼーション 文明



PinocchioP - Everything About Animals / ピノキオピー - 動物のすべて








3 頓珍漢の宴
ピノがでしゃりまくってるなー!
素直な感想は、ライブバージョンのがよく声が出てるし、どっちの声を活かしたいのかわからない。同時に聴かせたいならなんかなぁという感じ。やっぱピノさんはヒップホップには向いてないかなぁ。いやこれヒップホップじゃないけど。
そう思ってたけど、ボカロはダサい で裏切られましたね。責任取ってください。

この曲の情景はとても好きなんだけど、じゃあどの部分がどう好きなのかと言われても説明ができない。
自分が酔ってる時とかよく考えたらこんな風に断片的な言葉出てくるけど、それを伝えるための言葉は頭を巡らないなぁ。
想像しやすい場面の合間に差し込まれる刺さる言葉が何とも楽しい。しかしその歌詞がどうこの宴に関係してきてるかはちょっとわからない。
実際のところこの曲はそんなに考える曲でもないと感じたけども。そういう曲のが伸びますね。
投稿された当時から、これは再生数は増えそうですねぇ、とか思ってたけどやっぱり伸びたね。

いやぁしかし、劣等感を武器にしたり、背徳感食い散らかしたり、うへぇごめんなさいですわ。

どうでもいいけどこの曲の次に 動物のすべて 聴くととても遅く感じる。



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PinocchioP - Tonchinkan Feast feat.Hatsune Miku / ピノキオピー - 頓珍漢の宴 - YouTube









4 Cryptid
トレーラーを見たときに、この視界にモヤがかかったような歌詞にとても惹かれた。細目でぼんやりしながら歌ってるようで、THE☆アルバム収録曲って感じね。

メロディに関して、ここはこの方がいいとかそういうのを感じさせないわけではなく考えさせない。きっと最初の歌詞 "異世界の香りがした" というのもそう感じさせる一因になっていると思う。言葉の力も凄いし、ピノさんが意図的にそうしてるなら、いやそうしてると思うんだけど、やはり歌入りの音楽はメロディだけじゃないんだと考えさせてくれる。

その逆で、メロディがこの雰囲気を醸し出してることで、歌詞の世界観、背景が現在と思い浮かべてる過去との距離感を表せている。最初にモヤがかかったようなって言ったけど、上手く思い出せないくらい、現在に追われていて、良いことばかり(と思い込んでる)の過去に思い馳せている。

歌詞とメロディ両方で相乗効果的になってるわけだ。これが上手くメロディに乗るということか。
そういったときにピノさんの歌声の音色の鼻声ぽいのは、まるでその不明確さを表してるようですわ。これは意図してるか知らないけど。でもそねさんがそういうところも伝えたりしてそう。

歌詞の内容としてはピノキオピー節というか、特色全開の歌詞で、正直言うとちょっとだけ残念なところがあった。これだけ上手いこと一曲として形が出来てるけどそこは変わらずか…と思ってしまいて。決して悪いわけじゃなくてね。だけど新しいわけでもないなぁって思いまして。
対比や意と反した結果や第三者の冷静な視線、これらピノさんが歌詞でよく盛り込む内容なんですよね。あと 失敗→感想→逆接→繰り返し っていうのもかな。そういうものから外れてる曲が最近徐々に増えてきてるからワクワクはしてる。
いやとても好きですよ。この曲すごく良いですよ。嫌いなわけじゃないですよ。

悪く言って終わるのあれだな。

ちなみに、cryptid とは 未確認生物 のことです。歌詞の内容のデマの生物を、未だに追いかけてしまう人の曲ですね。あとそれ以外のものも。タイトルが HUMAN というところも考えもの。後の ウソラセラ にもここが通じてるって考えると思うところがあります。








5 デラシネ
最初に言っておきますが、デラシネ とは根なし草や故郷から切り離された存在のことであって、名古屋を罵ってるわけではありません。フランス語らしいっすよ。

とってもシンプルな歌詞なだけにタイトルからの考察もしやすくていいですね。まぁ根が無いから自分で考えられないし、生まれから切り離されてるから家族や友達について触れるんだろうし。というかこの曲の歌詞はあれだよね、まだどっか自分を諦めて切れてない感じがあって辛くなるよね。
自分で偉そうにしてるやつの性格を見下してるけど、でも実際に出来てるし人付き合いもできるしそれなりに楽しそうにしてるし、自嘲的に "僕より全然大丈夫" だよね。

でもね、きっとこの曲は聴く人の立場や環境によって視野が違うと思うのね。この台詞はどっちが、誰が言ってるのか。俺は、自嘲的に見えてるけど、人によっては馬鹿にしてるだけなのかもしれない。人によっては切り離した人を遠い目で見てるだけなのかもしれない。どのみち辛くなるよね~。

そしてこの曲はこのシンプルな歌詞にたっぷりと時間を取ってますね。実際ライブのための曲なんじゃないか。コールアンドレスポンス。そうだとしてもそれでこの歌詞だから \やべえ/ だけど。
歌詞だけ読んでもいまいち、って人は絶対いるだろうし、歌詞絶対主義の方にはウケが悪いかもしれないけど、言っちゃ悪いがまぁノリなので。縦ノリのジャンピンホッピンなので。楽しければという感じで。
専門的なことはわからないけども、強弱がキタキターッて感じよね。DJしがいがあるのかな?楽しそうにプレイして歌ってるあの二人が浮かんできて楽しい。ライブの時のVJ?映像がとても良かった。
クソみたいな感想でごめんね。

ちなみに知り合いがこの曲を聴いた感想は、なんか腹立つ、でした。

Cryptid からここへの流れがすんなり入ってくるから良い。



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PinocchioP - Derachine [Live Edit] / ピノキオピー- デラシネ [Live Edit] - YouTube










6 祭りだヘイカモン
頓珍漢の宴 と同じようなことを言ってしまうが、声が、出てないです。ライブバージョンより良くなっているところもまぁあるといえばあるが……
元々この曲の魅力ってヒステリックに聞こえるようなミクの力強さで、それを機械がやるというチグハグさだったと思うのね。下手に男声のガヤが入ると、花見の席で茶々入れてるおっさんみたいになってなんかな。悪いわけじゃなくてそれはそれで味があるし、ピノさんからすればミクボーカルがよければ動画を見ていただければってことなんだけど。やはり動画から音を抜きたくない人って一定数必ずいるからね。ゆっくりの無機質さが好きな人だってたくさんいるじゃん。でもBメロのピノさんは好き。

曲は投稿当時から大好きで、もうずっとライブで大騒ぎしたいと、カラオケで30人くらいで歌いたいと、夢を見て眠ります。
投稿されてから今までいろんな解釈をされてきたけど、なぜかこの曲に関してはその解釈のどれもがアリだと思わされます。祭りです。馬鹿騒ぎって素晴らしい。ピノさんはとりあえず騒げる曲を作りたかったと言っていたが、
騒ぐ→祭り→噂を炎上させること というロジックなんだろうな。
お祭りと疲れと炎上を上手いこと絡めてその上楽しめる曲にしてるの素晴らしいですよね。他人を貶めて楽しんでるときの正気じゃない感じ出てますよね。主人公が悪気があるっていうのもまた良いところ。
"自称ツッコミばっかり"ってのはなかなか芯に迫る良い言葉。正誤の勘違いさや愚かさが出てます。


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PinocchioP - It’s Matsuri, Hey Come On! feat.Hatsune Miku / ピノキオピー - 祭りだヘイカモン - YouTube



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PinocchioP - It’s Matsuri, Hey Come On! [Live Ver.] / ピノキオピー - 祭りだヘイカモン [Live Ver.] - YouTube








7 羊たちの沈黙
初公開当時フォロワーさんが大騒ぎしてた理由がよくわかった。これはすごい。こんなん泣いちゃうわ。最初はミクのみだったのかな。
イントロから引き込まれる。テンポも歌詞も。
"ぼくは今も変わらず 腹の膨れない夢を見てる"
こんなありふれてる情景の、見たことのない歌詞、書ける人が他にいるのだろうか。
ピノさんの歌詞にはよく過去を悔やみ、風景を思い出す描写がよく登場するが、この曲はそれらの極みだと感じてる。言い方は悪いが、今後この曲を越える後悔の曲が出てくるとは思えない。

間奏やエフェクト、抑揚といった様々なものが、唐突に襲ってくる輝いた過去を揺さぶりながら、戻れない時間を重く感じさせる。無駄なところが1つも無い。ネガティブな夢見野郎。
個人的な話になるけど、ニートしてた時期が長いし過去を羨む時間が多かったこともあってこういう歌詞は弱いんや。

カラオケで歌いてぇ…







8 China Girl
『拳精』という映画に使用された、HERO名義で長沢ヒロさんが歌った「チャイナ・ガール」のカバーピノさんお気に入り曲。原曲はダンスナンバーだけどもバンド色がなかなか強くなっておる。ボーカルの歌い方も所々変えてる。
メロに負けないボーカルはカバーしたときに非常に活きてくるのがわかって嬉しくなっちゃいますね。
原曲も好きなんだが、どちらにも特有の良さがあって素晴らしい。シンプルに好き。メジャーアルバムだとこういうことも出来るんだなぁ。楽しんでるのが伝わってくる。
これわかる人がいるかはわからんけど、新しい風の吹く曲ってあるわけよ。いつ出したにも関わらず古臭さの拭えない曲もあれば、過去の曲でも新鮮味を感じる曲もある。このカバーはその新しさがある。もちろん古い曲がダメなわけではない。

この曲のMVとかとっても観たい。本気でプロでやってる人とかに作ってほしい。

どうでもいいけど、このカバーを聴いてからというもの、原曲の脳内再生が出来なくなってしまったから責任取ってほしい。





②に続く
http://realtheukon.hateblo.jp/entry/2018/07/15/011548





 俺は毎日夢を歩いている。かつては忙しく戦士のようでもあり、身代わりのような日々を過ごしていたが、今はそんな必要がなくなって、この狭いようで伸び伸びした世界を歩いている。
 最初は少し寂しかった。必要ではないと言われたときは。でも俺が消えるわけではなかったし、単に別荘を用意された気分だった。
 この「俺」という一人称には違和感がある。だけどこれは俺が生まれた時の名残なんだという。誰かが言っていたんじゃないが、そうなんだという。
 毎日ただ歩いている。正直退屈だ。だけど悪くはない。あいつの言っていた「退屈こそ幸せ」という言葉は、俺にも通ずるらしい。無風で暑さ寒さもない、ただ快適なだけの黒い空の下。いろんなものに出会う。誰が引いたかもわからない道、何の脈絡もなく立つ木、地平線だって見えてしまう。なによりこの静けさ。快感にも似た楽しさがある。

 歩いてると空を見上げることが多いのだが、時々人に会う。なに考えてるんだかわからないやつらばかりだ。遠くをぼんやりなに見てるのかわからないやつとか、不貞腐れてるように座ってるやつとか、ニコニコしっぱなしのやつとか。俺以外のやつはなにを考えてここにいるんだろう、どうやって生まれてきたんだろう。考えたりもしたが、本当はどうでもいいから5秒でやめる。

 その時の俺は何も考えることはなかった。ただただ許してきた。盲目的にただ逃げ場の役目を享受し、一芸の褒美に食べる餌のように嬉しさを分かち合った。それだけが自分の価値なんて思いたくなかった。それでも俺は俺だった。どこまでも行動を許し、甘えを庇い、ただ助けたつもりでいた。
そして俺は俺になった。
 あの日、あいつの覚悟を見て、本当に嬉しかった。初めておこぼれの嬉しさじゃなくて、自分の底から込み上げてくるものだと感じた。
 死ぬほど苦労してる姿を眺めてる。もう戻れないことを知ってる。でももしかしていつかまた助けを求められるかもしれない。その時はまた許そうと思う。同じ顔で、同じ声を。

 夢から目を醒ますと、昨日より疲れた下半身が、頭上に駄々をこねる。最近はそれに逆らえないまんま。これも全部病気のせいにして、いいわけなんかない。その時あいつを思い出す。思い出して、歯磨きをして、うがいをして、起きて初めの分裂病に効く緑茶を飲む。あいつを飲み込む。
 たまに、また俺はあいつのいる黒の中天から降るように目をつむって落ちていく。そして透明で宙に浮かぶ俺はあいつを眺めるだけだ。
 そこにいる。でもいらない。 そこにいる。だけど必要な俺。
 俺が俺になった理由。俺が俺を求めた理由。俺が俺であった証拠。
 助けてくれてありがとう、そう言って抱きしめて赤子より幼い俺は眠る。