王者の権威


結局 私 は冷たくてナイフを持った人間みたい。
わたしに認められるのは、誰かに八つ当たりしてる姿だけみたい。
優しさも怯えも、認めてはくれないみたい。

笑えてくるわね。

彼女の存在はそういう役割だったみたい。



そう、私よ。



椅子は何度壊しても直るわ。そういうものだもの。

唾をどれだけ吐いても嫌われないわ。そういうものだもの。

だけど当たり前のこと、誰も解ってないわ。
私の前に立った誰も。


刃物は持っている人も傷付けること。

振り回せば刃毀れを起こすこと。

時が経てば錆びていくこと。



そして、その時、

その時は、


捨てられる


ということ。





愛してるわ、私。



世界一




死ぬまで死なないでね、私。